『子供写真の構図で気を付けることは?』でも書いたようにキッズフォトでは【子供目線の高さ】や【ローアングル】にカメラを構えるだけで普通よりかわいい写真が撮れちゃいます!
今回はスマホでもできちゃう(もちろんデジカメでも!)、カメラの構え方(アングル)の一工夫を紹介します。
もちろん、キッズフォト以外の普通の撮影にも使えるプチテクニックです。
「スマホでもできる」っていうくらいなので今回の作例は全部スマホで用意してみました。
(私のスマホ…とてもお安いモデルでカメラ性能低めなのでちょっと写りがよろしくないのはお許しください。)
アングルでどのくらい写真が変化するのか
まずは、カメラを構える高さを変えるだけでどのくらい写真が変化するのか?早速作例を見ながら説明していきましょう。
下の3つの写真を見てください。遊具に子供が乗っていると思ってみていただけると良いかと思います。
①は背景の地面の割合がちょっと多めです。
②③は両方とも背景の地面の割合がちょっと減って木や空の割合が増えましたね。
それぞれどんなふうにスマホを構えて撮ったものかわかりますか?
①は普段見ているものをそのまま写真にしたような画角ですね。普段スマホで撮った写真はこのようなアングルになっていることが多いかと思います。
②③はどちらも子供の目線の高さから撮った画角ですが、③の方が少し下から煽ったような画角になっていますね。
実際にこの遊具に子供が乗っていたと想像すると・・・
①はちょっと頭が大きめに写って、頭の大半が髪の毛、顔はちょっとしか映ってないような写真になることが多いかも。②は全身がバランスよく写るけれど、まだちょっと顔に髪がかかったような感じになることもあるかな。そして③は②よりもお顔がはっきりと見えるような写真になるかな。
シチュエーションや好みによる違いもあるので一概には言えませんが、みなさんはどの画角が好きですか?私としては③が一番良いかなと思っています。
それぞれの撮り方の違いは以下の様になります。
前述のとおり、①は普通に大人目線でスマホを構えて撮影、②③は子供目線の高さ(被写体と同じ高さ)に構えて撮影したものです。
そして②と③のアングルの差はスマホを上下逆さまに構えたことによる差でした。
皆さんも②③の様に子供目線で撮影する際には、腰くらいの高さにスマホを構えたり、しゃがんでスマホを構えたりして撮影しているかと思います。
スマホの画面を見つめながら撮影していると、どうしてもスマホの中心くらいが子供の目線の高さになりがちです。だから、自分で思っているよりちょっとだけ上にレンズがある状態になってしまいます。
だいたい今のスマホは縦15cm以上くらいあるので、スマホを上下逆さまして構えるだけでアングルが15cm以上低くなり②と③のアングルの差が生まれます。
ここぞ、というかわいい子供写真を撮りたいときにはスマホを上下逆さまにして撮影してみましょう!
また、スマホのような広角レンズで撮影すると、中央と端で写りが違う(端の方が小さくなる)、レンズからの距離で写りが違う(レンズに近いほど大きくなる)という特性があります。
先ほどの①のように撮影すると頭部の方がレンズに近く、足の方がレンズから遠くなります。そのため、上半身は大きく、下半身が小さく写ります。
子供写真以外の普段の写真でも「な~んか顔が大きくて、足が短く写っちゃうな~」って感じたことないですか?
スマホの画面が見やすいように構えると自然とスマホの位置が高くなってレンズ位置も高くなってしまっているんです。そんな時はスマホの上下を逆さまにして、胸の高さあたりに構えてみてください。レンズ位置が下がって写り方が改善されると思います。
ぜひ、子供写真以外でもスマホ逆さまを試してみてください!
子供目線やローアングルで撮った例
スマホを逆さにすると地面すれすれのローアングルからの撮影も簡単にできちゃいます。
実際にスマホで子供目線やローアングルで撮ったキッズフォトを見てみましょう。
Aは普段どおり大人の目線から見たままの写真、Bは背景がしっかり映るようになったけれどちょっとごちゃごちゃした写真、そしてCは背景が木と空になってすっきりしましたね。手前の地面が写ることで地面⇒被写体⇒背景と続く立体感もあります。
また、AからCの頭の大きさを比較してみると、前述のとおりAは大きく、Bは普通、Cは頭が小さくなっていますね。
もっといろいろ見てみましょう。
一緒に砂遊びしながら撮ったので、ごちゃごちゃした普通の写真になってしまっていますが、アングルの違いに注目してください。
上手な作例を用意できなくてごめんなさ~い。
大人目線の日常風景、子供目線の一体感のある風景、立体感のあるダイナミックな風景、同じ風景を切り取った写真でもアングルにバリエーションを付けるといろんな写真が撮れますね。
そしてスマホを逆さにして地面すれすれで撮影すると、池や雨上がりの水たまりを使ったリフレクション(水面の反射を使った写真)も簡単に撮れちゃいます!
まとめ
スマホでもできる撮影アングルの一工夫として2つのプチテクをご紹介しました。
- スマホを上下逆さまにして撮影する
- 地面近くのローアングルで撮影する
しかし、どのアングルが絶対的な正解だということはなく、状況に合わせて被写体を活かせるように撮るのが良いアングルです。
スマホを逆さにしたり、ローアングルにしたり、いろいろとアングルにバリエーションを付けて日ごろから撮影してみましょう。
そして、自分の得意な構図や状況に合わせた適切なアングルを見つけていきましょう!
かくいう私もいつまでたっても構図作りが下手なので、
いつもめちゃくちゃいっぱいバリエーション付けてたくさん撮っております。
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