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子供写真を始めるために最初に買うべきレンズは?

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すでにキッズフォトのために買うべきカメラについて以下の記事で書きましたが、購入するカメラにミラーレス一眼を選んだ場合、レンズや周辺機材もそろえなくては撮影が始められません

今回は最初に購入するのにおすすめのレンズについて紹介します。(子供写真のコツなのに、商品レビューのような記事が続いてしまってすみません)

ズバリ、明るい標準ズームレンズ1本

最初に買うべきレンズとしておすすめするのは、大三元レンズとも呼ばれる明るい標準ズームレンズです

大三元レンズとはF値は広角側から望遠側まで全てF2.8通しのレンズとなります。

その中でも焦点距離が標準域の20数mmから70数mmのズームレンズをおすすめします。

焦点距離やF値については以下の予習記事をご覧ください。

なぜ『標準ズーム』がおすすめなのか?

一般的によくおすすめされる初めて買うレンズとして『標準域の短焦点レンズ』が挙げられます。比較的安くて高性能かつ軽量なレンズを選ぶことができること、そして焦点距離を変えられないレンズを使うことで画角、構図の概念を習得しやすいためです。

この理論は正しいと思いますし、普通のカメラ初心者の方ならば最初の1本が標準域単焦点レンズでもいいと思います。

しかし、この記事はキッズフォトを始めたい子育てパパママへ向けたものです。

U-ma
U-ma

小さな子供たちは・・・とにかく走ります、止まりません、止まったと思っても予想外のタイミング・方向にまた走り出します・・・

単焦点レンズの場合、構図を維持するには自分が動くしかないわけですが、子供相手に画角と構図を意識し続けるのはかなり厳しいです。

また、フォトスタジオのカメラマンさんなどが撮影するのと違って、

  • 決められた撮影時間の間だけ頑張ればいいわけじゃない
  • 子供をケアしなくてはいけないので撮影に専念はできない
  • 撮影のために子供をあやしたり誘導するアシスタントもいない

こういった状況では、やはりズームレンズでないと対応しきれません。

動きの激しい子供を撮影するためには、シャッターチャンスを逃さないためにも、まずはズームレンズを使いましょう

撮影に慣れてきたら使用するズームの範囲を『広角側』『中央付近』『望遠側』の3つくらいに分けて、画角や構図を意識して使用するズーム範囲を決めて、子供の動きに合わせて少しだけズームで調整する。といった撮影を意識するとより良いでしょう。

なぜ『F値2.8通しの大三元』がおすすめなのか?

大三元レンズがおすすめな理由は、子供を撮影するときのシャッタースピード(SS)に対応するためです。

動いている子供をブレずに撮影するためには、ある程度シャッタースピードを速くする必要があり(最低でも1/250秒、できれば1/500秒、とか)、露出が暗くなる傾向があります。

そのため、室内など暗いところではF値を小さくするかISO感度を上げることで露出を明るくする必要があります。

そして、ISO感度を上げるとノイズが出る可能性があるためISO感度はできるだけあげたくないので、最小F値が小さく、できるだけ明るいレンズが良いというわけです。

大三元レンズは高い?

大三元(F値2.8)の標準ズームレンズが最初の1本におすすめなレンズとなります。

とはいえカメラメーカーの純正レンズの場合、大三元レンズは高額で30万円前後はするので写真を始める最初の1本で買えるレンズではないと思います。

そこで候補に挙がるのがサードパーティー製のレンズです。サードパーティー製レンズというと純正に比べて性能が落ちるイメージもあるかもしれませんが、近年はサードパーティ製レンズも非常に質が高くなっています(もちろん価格優先で性能は控えめのモデルもありますが)。

例えばSonyのミラーレス一眼 αシリーズを選んだ場合、TAMRON 28‐75mm F2.8 G2 (Model A063)やSIGMA 28-70mm F2.8 DG DNは写りもよく、小型軽量にもかかわらず10万円以下で購入できます。

スペック上の性能では画質やAF性能が純正レンズよりわずかに劣るかもしれませんが、よほどハイレベルな領域で撮影しない限りは違いを体感できないレベルです。

また、価格を抑えつつ純正にこだわりたい場合、ボケ感や明るがやや劣りますがF値4通しの小三元の標準ズームという手もあります。

一方で、キットレンズになるような広角と望遠でF値が変動するレンズの場合は、子供の撮影では室内撮影のシーンも避けられないと思いますが、室内で望遠側を使用するとどうしても暗くなってしまいISO感度を上げなくてはいけなくなります。

また、ズーム操作をすると勝手にF値が変わってしまうため、明るさやボケ具合が意図したものと変わってしまいます。

決してキットレンズの写りが悪いというわけではないのですが、性能を引き出すにはある程度の経験が必要となります。

そのため、初めてキッズフォトを始める初心者の場合、より気軽にいい写真を撮るためにはキッドレンズは避けた方が良いと思います。

U-ma
U-ma

前述のTAMRON,SIGMAの2本以外にも、TAMRON20‐40mmも小型軽量でおすすめです。

室内など近距離の撮影が多きようであれば20-40mmの方が良いかもしれません。

まとめ

  • 子供は動く ⇒ ズームレンズが必要
  • 子供は動く ⇒ 速いシャッタースピードが必要 ⇒ 明るいレンズが良い

このようなシンプルな理由から、キッズフォトを始めるためにミラーレス一眼を買うなら、おすすめの最初のレンズは『大三元(または小三元)の標準ズームレンズ』です。

正直、この1本だけでお子さんの写真はほとんど撮れますので、荷物を最小限にするためにもオススメです。

学校行事などで離れたところから撮影したくなったら望遠ズームレンズを、もっとボケの大きな写真や個性的な写真が撮りたくなったら単焦点を2本目として購入するのがオススメです。

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