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予習:レンズの明るさF値

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露出を調整する項目やカメラのレンズスペックに、『F値(絞り値)』というものがあります。これはレンズ内の絞り羽といわれる板によって作られる光の通り道の絞り具合(穴の大きさ)を示す値です。

写真左がF値が小さい状態です。絞り羽が開き光の通り道(穴)が広がっています。F値が小さいほど取り込める光の量が多くなり、写真が明るくなります。

F値を小さくすることを絞りを開ける(絞り開放)、そのレンズの最小F値の状態を開放絞り値と言います。

写真右がF値が大きい状態で、絞り羽が閉じられることによって光の通り道(穴)が小さくなっています。F値が大きいほど光の量が少なくなるため、写真は暗くなります。F値を小さくすることを絞りを絞ると言います。

F値が小さいほうがボケが大きくなり、ピントの合う範囲が狭くなります。F値を大きくするとボケにくくなり、ピントの合う範囲が広くなります。このピントの合う範囲を『被写界深度』と呼びます。

F値が大きくなるとボケにくくなるのはピンホール効果によるもので、身近な例でいうと近視などで物が見えにくい時に目を細めると見やすくなる状態や、(例えが古すぎますが)テレホンカードに空いた小さな穴を覗くと遠くの物が良く見えるようになる状態と同じです。

つまり、F値によって写真の明るさとボケ方を調整することができます

使用できるF値の最小値から最大値は使用するレンズの構造によって決まります。レンズスペックにおいて示されるF値(例えば、「55mm F1.8」のF1.8の部分)がF値の最小値(解放絞り値)であり、最小F値が小さいほどより明るく、ボケるレンズとなり、レンズが大きく、価格が高くなる傾向にあります。

また、焦点距離の変えられるズームレンズでは「18-55mm F3.5-5.6」などとF値が2つ表記されることがありますが、これは広角24mm側ではF3.5、望遠55mm側ではF5.6が最小値であることを意味しており、望遠側に行くほど暗くなるということです。比較的安価なレンズ、キットレンズなどが該当します。

一方で、高級なズームレンズではF値が1つしか表記されず、広角側でも望遠側でもすべてのズーム域における最小F値が同じであり、ズーム操作を行っても同じ明るさで撮影が行えます。

F4通しのズームレンズ(広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームの3点)を小三元レンズ、F2.8通しのズームレンズを大三元レンズと呼んだりします。

具体的にシーン別のF値の目安を挙げると、以下の様になります。

・暗いところで撮影する、ボケを大きくしたいとき…F2.8以下

・ピントを外したくない、程よくボケつつ被写界深度を確保したい…F3.5~5.6程度

・風景など広範囲にピントを合わせたい…F6~11程度

・ボカさず全面にピントを合わせたい…F14以上

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