U-maです。やっと・・・やっと、メインコンテンツの『キッズフォトのコツ』記事を書くに至りました!カメラを始めるための予習記事や機材記事を最低限準備できたと思います。もちろんこれからも予習記事、機材記事も続けますよ!
おすすめの撮影モード
さて、それでは『キッズフォトにおすすめの撮影モード』について紹介したいと思います。
高性能コンデジや一眼カメラにはいくつかの撮影モードがあります。
カメラ任せで撮影する「オートモード」や撮影シーンに合わせた撮影を行う「シーンモード」、そして『露出』を制御するための「P/A/S(T)/Mモード」などがありますが、いったいどの撮影モードを使うのが良いのか?慣れないうちは迷ってしまうと思います。
できるだけ難しい設定は行わず、かつ本格的なキッズフォトを撮るにはどの撮影モードを使うのがベストなのか?
※『露出』や各モード概要は以下の予習記事を確認してください。
特に子供と一緒にいるときはモード・設定を細かく調整する余裕なんてないですよね
ずばり、おすすめの撮影モードは『Aモード(絞り優先モード)』です。近年のカメラはオートモードが非常に優秀でカメラ任せで誰でも簡単に撮影できます。
しかし、優秀であるがゆえにありきたりで無難な写真になってしまいがちです。自分の意図を写真に反映して一味違う撮影を行いたければ露出をコントロールして撮影しましょう。
露出の3要素には以下のような特性があり、3つの要素のバランスをとって写真の明るさを適正に調整するだけでなく、ボケ感(被写界深度)や被写体ブレ、ノイズといった写真の仕上げありに影響を与えることができます。
この3要素のうちどれを制御するのか選択するのが「A/S(T)/Mモード」です。
下の図に示すようにAモードは絞りだけをマニュアルで調整するモード、S(T)モードはシャッタースピードだけをマニュアル調整するモードで残りの項目はカメラが自動で調整してくれます。
Mモードは絞りとシャッタースピードの両方をマニュアルで調整するモードです。
ISO感度はどのモードでもオート/マニュアルを切り替えることができます。
M(マニュアル)モードで状況に合わせて露出の3要素をすべて調整するにはかなり慣れが必要ですし、キッズフォトでは状況に合わせてマニュアルで露出を調整する暇がない場面が多々あります。
そこで、撮影に慣れて上達するまでは『Aモード(絞り優先モード)』をメインにした撮影をおすすめします。
思い通りの写真を撮るためには、絞り(F値)を調整してボケ具合をコントロールすることが必須です。
一方で、シャッタースピードについては通常の撮影であれば手ブレや被写体ブレが発生しない最低限の速度以上であれば特定の値に固定する必要はありません。
ISO感度も基本的にオートで問題ありません。よく言われる「ISO感度はできるだけ下げなくてはいけない」はいったん忘れてOKです。基本的にISO感度の優先順位は3つの要素の中で一番低いんです。
Aモードなら、ボカし具合や周囲の明るさに合わせて絞り(F値)だけ変えればいいから
子供と遊びながらでも撮影が楽です!
Aモードの使い方
そこでAモードを使って絞り(F値)を好きな値に調整しましょう!
このとき、自動で変化してしまうシャッタースピードを手ブレ・被写体ブレしない最低値以下にならないように設定するのを忘れないようにしましょう。
カメラによって設定項目の名称は異なりますが、メニューの撮影設定関連の項目に「ISOオート低速限界」や「シャッタースピード低速限界」のような項目があるはずです。
これはシャッタースピードとISO感度がオートの状態で、ISO感度をできるだけ下げるためにシャッタースピードをどこまで低速にするか、その限界値を設定する項目です。
キッズフォトの場合は一般的に、明るい屋外であれば最低1/500秒、室内や暗い場所でも最低1/250秒よりも速くすれば被写体ブレを防ぐことができます。※シャッタースピードの設定目安は予習記事を確認してください。
この設定をすることで明るさが不足してもシャッタースピードは設定値以上に遅くならず、ISO感度を上げることで適正露出に設定してくれるようになります。
ただし、ISO感度が上限に達した場合はシャッタースピードを設定値より遅くすることで露出が調整されます。
まとめ
- キッズフォトにおすすめの撮影モードはAモード(絞り優先モード)
- 絞り(F値)を自由に変更してボケ具合をコントロールしよう
- シャッタースピードは『低速限界』を設定して被写体ブレをふせぐ
- ISO感度は気にしすぎない(ノイズよりピンボケ、手ブレ、被写体ブレの方が重大)
もちろん、状況によっては他のモードを使用する必要がありますが、基本的にはAモード(絞り優先)を使用してF値を好きな大きさに変更することで本格的な写真を簡単に撮影することができます。
はじめはAモードを使って、慣れてきたら状況に合わせてMモードにチャレンジしてみましょう。
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