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予習:ISO感度とは

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露出を制御する項目の一つにISO感度というものがあります。

デジタルカメラにおけるISO感度は、簡単に言ってしまえば「センサー受け取る光の情報をどれだけ増幅するか」ということです。

ISO感度を上げることで光が増幅されるため、写真を明るくすることができます。

曇りの日の撮影、室内での撮影、夜間の撮影など暗いシーンで撮影する場合、シャッタースピードやF値で露出を制御するのには限界があります。

例えば、『シャッタースピード』を遅くすることで明るくできますが、手ブレ・被写体ブレが起きます。

『F値(絞り)』を開放することでも明るくできますが、被写界深度が小さくなりボケが大きくなるため、全体にピントを合わせることができなくなります。また、レンズ性能によって最小F値限界があります。

このように、シャッタースピードやF値を使った露出制御が限界となった場合に、ISO感度を上げて露出を補助することで適切な明るさを得ることができます。

一方で、ISO感度を上げていくとセンサーが過敏になり写真にノイズが出るようになります。

夜間に撮った写真の背景などがザラッとした雰囲気になるのがノイズです。このノイズはセンサーサイズが小さいカメラや、画素数の非常に多いカメラでより顕著に発生します。

最近のデジタルカメラは高感度耐性(ISO感度を上げた場合のノイズの目立ちにくさ)を売りにしたモデルも多く、ノイズを気にせず使用できるISO感度の範囲が向上しています。とはいえ、拡大しても細部にザラつきを感じない綺麗な写真を撮るため、可能な限りISO感度は低くしましょう。

カメラによって高感度耐性は変わりますが、おおよその目安として、ザラつきのない綺麗な写真を撮るのであればISO1000以下、夜間などもISO3600以下にしたいところです。

しかし、初心者の頃はISO感度を意識しすぎてしまうとブレ、ピンボケを起こしてしまいます。ノイズが出ても写真は撮れますし、編集によってノイズを軽減することも可能ですが、ブレ・ピンボケした写真は取り返しがききません

初心者、初級者の頃はあまりISO感度は意識せずISOオート設定にして、ISO感度が上がっても気にしない撮影スタイルの方が撮影成功率が上がります

『ISO感度の呪い』に縛られずに撮影しましょう!

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